人工知能を描いた映画のご紹介

人工知能を描いた映画のご紹介

アンドリューNDR114

クリス・コロンバス監督により日本では2000年に公開された作品です。

リチャード・マーティン夫妻と娘が二人の家庭で人型家事ロボットを購入する事になり、ノーザム・ロボティクス社のNDR114というロボットがやってきました。

アンドロイドをアンドリューと下の娘アマンダが聞き間違えた事から、ロボットの名前はアンドリューと名付けられました。

こうしてリチャードの家に迎えられたアンドリューですが、上の娘グレースはアンドリューに対して反感をいだき、二階の窓から飛び降りるように命令し、アンドリューは命令のままに二階から飛び降りてしまいます。

半壊しつつも大丈夫だと言葉を発するアンドリューを見て、その後この家ではアンドリューを人間と同じように扱う事を決めました

やがてリチャードも老いて子供達も結婚していく中で、歴史を学んだアンドリューは人間が求め続けた自由というものを体験したくなります。

やがてリチャードが天に召されると、アンドリューは放浪の旅に出る事となるのですが…。

見どころはNDR114ことアンドリューの成長と、ロボットとは人間とは何なのかという事を、視聴者に問いかける所にあるおすすめ作品となっています。

チャッピー

ニール・ブロムカンプ監督により2015年に公開された作品です。

犯罪の多発していた南アフリカでは、Tetravaal社の開発したロボットが治安維持に大きな活躍していました。そんな中ライバル社であるディオン社のロボットは遅れを取り、なかなかロボット市場に入り込めずにいます。

世界初の自分で考えて学ぶという人工知能チャッピーを開発しますが、ギャングの一団にさらわれる事となってしまい、チャッピーはギャング環境から学んでいく事となってしまうのです。

バッテリーが5日しか持たないチャッピーは残り時間が少ない事を知ると、ギャングに新しいボディを買うとそそのかされ現金輸送車を襲ってしまうのです。悪者というイメージが報道された事により、追うものと追われるものの激しい攻防が巻き起こる事となってしまうのですが…。

見どころは急速な成長を見せるチャッピーの哲学的な問いにあり、視聴者が考えさせられる部分にある作品となっています。

ロボコップ

ポール・バーホーベン監督により日本では1988年に公開された作品です。

犯罪都市となってしまったデトロイトでは、未来都市の開発が進められており、犯罪を減らし都市が繁栄するための方法が模索されていました。

ロボット開発をすすめるオムニ社では、ロボットの候補となる人間を必要としていた所、捜査を行っていた巡査が被弾し死亡宣告を受けてしまった事で、警官の生体部分を部品として流用し利用する事となったのです。

こうしてロボットと人間が融合した新しいロボコップは、その能力の高さから治安の回復に貢献していきます。しかしマーフィー巡査の生体を移植していた事で、ロボコップはマフィーの記憶のフラッシュバックに悩まされる事となるのです。

ロボコップが捜査を行う中で、自身に記録されているプログラムにより捜査を足止めされ、黒幕にたどり着く事が出来ないのですが…。

果たしてロボコップは事件を解決する事ができるのか。見どころはロボットと人間との間で奮闘するロボコップの姿にあるおすすめの作品となっています。

ショート・サーキット

ジョン・バダム監督により1986年に公開された作品です。

新しいロボットの開発に関するプレゼンが行われ、戦車を相手にロボットが攻撃を加える様子をノヴァ研究所の開発者は発表しました。

プレゼン終了後にロボットを充電している最中、落雷によってNo.5と呼ばれる一体のロボットの電気回路がショートを起こしてしまいます。

挙動がおかしくなってしまったNo.5は、やがてゴミとともにトラックに積み込まれた事がきっかけで、研究所の外に出てしまう事態になります。

研究所では遠隔操作でNo.5の機能を停止させようと試みられ、ロボットを回収しようとするのですが、ひょんなきっかけでNo.5はステファニーの車へ紛れ込んでしまいました。

ステファニーとの交流の中で人間というものを知り、No.5は死の概念を学ぶ事となるのですが…。

No.5を回収しようと追いかけるものと、やがて心というものを学びつつあるNo.5はどうなってしまうのか。

人とロボットの心の交流を描いたおすすめの作品となっています。

エクス・マキナ

アレックス・ガーランド監督により日本では2016年に公開された作品です。

大手IT企業に務める26歳のケイレブは、両親もすでに他界し恋人もいないという孤独な生活をしています。

会社で行われた抽選によって、あまり会社に顔を出す事のないネイサン社長の自宅へ行く事のできる権利を獲得したのです。

広大な山の中にある社長の自宅は一見すると小さな山小屋しかありませんでしたが、実は地下に広大な建物があり研究所も兼ねていました。社長がケイレブを自宅に招待した目的は、独自に開発したAIのエヴァをテストして欲しいという目論見があったのです。

ケイレブが社長の自宅で過ごすうちにエヴァと打ち解けていきますが、停電する度にエヴァはケイレブの耳元でロボットとは思えない言葉をつぶやくのです…。

人間と遜色のないAIが開発された世界を描いた作品で、タイトルの由来となったデウス・エクス・マキナは、機械仕掛けから出てくるという意味を持ちます。

A.I.

スティーブン・スピルバーグ監督により2001年に公開された作品です。

デイビッドと名付けられたAIは母親としてある人間を一度記録すると、壊れてしまうまで一途にその人物を愛するというプログラムを組み込まれています。

デイビッドは試験的に、病により目覚めないという子供を持つ夫妻の元に送られる事となりました。

不安にさいなまれる妻モニカは、当初デイビッドをなかなか受け入れられずにいましたが、やがてデイビッドを自分の子供と同じように受け入れるようになります。

新しい生活が始まるという矢先、夫妻の息子であるマーティンが奇跡的に目覚めました。

息子であるマーティンは母の愛を受けるデイビットを受け入れる事ができず、やがてモニカもデイビットに対して誤解を抱えたたままデイビットを森に捨てようと考え始めてしまうのです…。

見どころはAIが人の感情に訴えてくる場面や、デイビットが求めたものとは何だったのかという所にあるおすすめの作品となっています。

ターミネーター2

ジェームズ・キャメロン監督により1991年に公開された作品です。

舞台は1995年のロス、突如としてターミネーターT800が出現します。

その後裸の男も出現しますが警察官を殺害し制服と車を奪うと、警察のデータベースからジョン・コナーという少年を見つけます。

一方のジョン・コナーは養父母に育てられていますが、この時はちょうど友人と遊びに出かけていました。謎の男は養父母にジョンの居場所を尋ねますが、養父母にもジョンは友達と遊びにでかけて居ないという以上の事は分かりません。

何も知らずにジョンが不良仲間と悪さをしていた所、友達から警官が来た事を教えられたジョンは逃げようとしたのですが、T800と警官姿の男に挟まれて窮地に陥ります。

するとT800はジョンに向かって屈むように言ったかと思うと、警官めがけて銃弾を浴びせたのです。

胴体に大きな穴が空いた事で死んだかと思った矢先、銀色の溶けた金属のようになり再構築され修復してしまう男を見て、ジョンは全力でその場から逃げ出しました。

ジョンを守ろうと追いかけてきたT800から聞かされたのは、あの警官の姿をした男は自身よりも上位モデルのT1000であり、倒せるかどうか分からないというのですが…。

言わずとも知れた大人気シリースで、ジェームズ・キャメロン監督の代表作としても名高いおすすめの作品となっています。

ウォーリー

アンドリュー・スタントン監督により2008年に公開された作品です。

ウォーリーは人がいなくなってしまった地球で、700年もの間孤独に過ごしています。ゴミを圧縮して積み上げ続ける日々の中で、何らかのシステムエラーによって感情を持つようになっていました。

ロボットであるはずのウォーリーですが、彼には気に入ったものは自宅へ持ち帰る収集や保持の欲求が芽生えていました。

ウォーリーのお気に入りコレクションの中にはアイポッドとテレビがあり、中でも人間の男と女がダンスをしている映像が特にお気に入りでした。

孤独な日々をこうして紛らわしながら過ごしていたウォーリーですが、ある時美しく緑色に輝く植物を見つけます。何もないと思われた地上で小さな苗を見つけ大切に育てる事にしました。

ウォーリーがいつものように作業を行っていた所、突如空から降ってきた白いロボットと出会います。

久しぶりに他者と交流する事となり、そこから孤独だったウォーリーの冒険は始まるのですが…。

ロボットが主人公のCGアニメーション作品ですが、心あたたまる作品に仕上げられていて、子供にもおすすめの人工知能作品となっています。

ブレード・ランナー

リドリー・スコット監督により1982年に公開された作品です。

舞台は2019年の地球、環境汚染から逃れるために裕福なものは新天地を目指して地球を脱出しましたが、下級の低所得者は地球に残ったままでした。

レプリカントと呼ばれるアンドロイドの調査を専門とするデッカードは、他から地球へ逃走した4体のレプリカントの捜索と処分を任されています。

製造されて数年が経過する事で感情が発露するというレプリカントは、4年の寿命しか与えられていません。

追いかけるデッカードと自由を求めたレプリカントとの激しい攻防が始まります。

そんな中、脱走したレプリカントとその追跡調査を行うデッカードでしたが、あるレプリカントに対して恋心を抱いてしまうのです…。

アンドロイドによる独立闘争を描いた作品で、見どころは1982年当時に描かれた2019年はどんな設定だったかという所にある作品となっています。